石渡朋「On Eating」
“食の風景”を見に行こう!

2017.6.15 Thu

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神宮前の住宅地に位置するNOW IDEA by Utrechtは、出版社による書籍のみならず、世界各国のリトルプレスや個人が発行するアートブックを取り扱う書店。見たことのない本との出会いを求めて、たびたび足を運びます。また、併設のギャラリースペースでは、所縁のあるアーティストの展示を行っていて、親密な距離感でアートに触れることができるのが(個人的には)醍醐味です!

On Eating

現在開催中の展示は、写真家・石渡朋さんによる「On Eating」。タイトルが示す通り、すべて食にまつわる風景です。これらは意図的に作ったシリーズではなく、気づいたら食の写真をたくさん撮っていたので、今回の展示に至ったとのこと。

良い塩梅に熟したゆで卵、何気ないカップルの食卓、こっそり味見をする女の子、何も残っていないことからとても美味しいものが載っていたであろうことが想像できる空のお皿、忙しい都会のつかの間の休息の象徴!?サラリーマン@立ち食いそば、誰かが路上に散らかしていった食の残骸……東京での日常や旅先で撮られたランダムなシーンが、食をキーワードに紡がれていました。短編小説集のような展示に、「美味しそう!」となったり、ほっこりしたり、前後のストーリーを勝手に想像したり。視覚と自身の食にまつわる記憶とで楽しめる展示でした!

見逃さないでほしいプチ情報として……、週に一回、スタッフ全員が集合して店内でランチを食べるNOW IDEA by Utrechtの食卓を撮った写真群も必見。一枚の写真が、何度も登場しています。そのほか、ランチョンマットのセット(ギンガムチェックのテーブルクロスの上に置かれたプリント一式)や、展示はされていないシリーズになりますが、築地市場を撮ったZINEの販売中。天井に開いた穴から差し込む光に着目して市場を見ると、幻想的な世界へと姿を変える……シンプルなアイデアから生まれた物語とZINEというフォーマットも合っていて、オススメです!展示は、今週日曜日(6月18日)まで。ぜひお見逃しなく。