Images Vevey

いまアート写真は屋外フェスで見るのがトレンド!?この秋の欧州フォトフェスティバルをIMA編集部がレポート!

Images Vevey

レマン湖の周辺は、半周ぐるっと複数のアーティストの作品が点々と配置されている一大展示スポット。湖畔を散歩しながら、ゆったりと作品鑑賞する人たちの姿が。

PREVIOUS PAGE 1 2 3

欧州フォトフェスティバルレポート第3弾は、ジュネーブから電車で1時間、スイスの西部にあるVeveyのフォトフェスティバル「Images Vevey」。2年に一度のビエンナーレ形式の写真フェスティバルだが、これが知られざる名フェスなのだ。

駅に到着するなり構内で写真作品が出迎えてくれる。人口2万人弱、レマン湖沿いのリゾート地で、さして大きな街ではないのだが、街全体がフェスティバル一色。なんと75もの展示が街中に点在していて、犬も歩けば展示に当たる状態。美術館という美術館、教会、アカデミーはもちろん、ギャラリーやカフェ、デパートや蚤の市まで巻き込んで、写真を展示している。

とりわけ目立つのが屋外展示だ。湖畔の道沿いや街中の通りに立つ広告のビルボードや立て看板はもちろん、建物の外壁を利用した巨大写真の展示は圧巻。普段見知っている作品も、サイズが異なるだけで印象が大きく変わる。

いわゆるプリント作品の額装展示を超えた、大掛かりなインスタレーションも上手に取り入れ、その展示のユニークさと多様さに、写真というメディアの可能性を実感する。

展示手法だけでなく、作家のクオリティも文句なし。ピエール・エ・ジルにマーティン・パー、クリスティーナ・デ・ミデル、クリスチャン・パターソンと、大御所からいま旬の作家までがずらりと並ぶ。それでいて、ごく普通の観光客も写真ファンも地元のお年寄りから子供たちまでが、自然に展示を楽しんでいるのが印象的。次回、2年後の開催が楽しみだ。

コアなコレクターに向けたアートフェアより、誰もが楽しめる開かれた写真フェスティバル。それも主要都市ではない地方での開催が人気を博しているのは、時代の要請だろうか。ギャラリーや美術館でツンとすました展示は苦手な人も、かならず楽しめるのがよいところ。ぜひ出掛けてみてほしい。

【各フェスティバル公式サイト】
Unseen Photo Festival(オランダ・アムステルダム)
Breda Photo(オランダ・ブレダ)
Images Vevey(スイス・ヴヴェイ)

PREVIOUS PAGE 1 2 3