Photographer's Table

写真家の食卓【前編】
川内倫子×テリ・ワイフェンバック

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ちらし寿司の彩りにはいまの季節にぴったりの桜の塩漬けを。塩を抜くために水に浸ける。

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旬の食材を生かしてワイフェンバックのために作られた、川内によるメニューを紹介

筑前煮

筑前煮
しいたけ、ゴボウ、干しタケノコ、こんにゃく、人参、蓮根や厚揚げなど具だくさんの煮物。よく味が染み、どれも素材の歯ごたえがしっかり残って、食べごたえがある。硬めの感触のこんにゃくは、川内の故郷である滋賀の永源寺のこんにゃく。東京では手に入らないので、帰省のたびに買って帰ったり、実家から送ってもらったりするそう。どっしりした根菜類の上に散らされたエンドウの若々しい緑が、美しいアクセントに。

ワラビの煮浸し

ワラビの煮浸し
春を告げる山菜の代表格・ワラビの煮浸し。産毛が残る新鮮で立派なワラビは、川内が横須賀の山で摘んできたもの。毎年この季節になると、収穫に訪れるそう。薄めの味付けで煮浸しし、春の恵みを口いっぱいに頬張ると、優しい幸せが広がる。少し長めに切って、若芽がこんもりと上に乗るように盛られた佇まいが美しい。新しい命が生まれる季節を感じさせる一品は、川内の写真作品が持つ生命感にもつながっている。

ちらし寿司

ちらし寿司
当日のメインは、川内が母親から受け継いだ料理という、春らしいちらし寿司。長野で買ったアンティークのお皿に、蓮根、人参、干ししいたけ、菜の花やちりめん山椒などを混ぜ込んだ色彩豊かなお寿司をのせ、錦糸卵、桜の塩漬け、紫蘇の葉といくらを盛り付けると、華やかなテーブルの主役となった。「田舎風なのでかなり甘めの味付けで、手間もかかるけど、やっぱりおいしくて、春になると作っちゃう」と川内。

後編はこちら

タイトル

「テリ・ワイフェンバック|The May Sun」

会期

2017年4月9日(日)〜 8月29日(火)

会場

IZU PHOTO MUSEUM(静岡県)

時間

10:00~18:00

休廊日

毎週水曜(祝日の場合は営業、その翌日休み)

観覧料

【大人】800(700)円【高・大学生】400(300)円【中学生以下】無料*( )内は20名以上の団体料金

助成

 公益財団法人 花王 芸術・科学財団

URL

http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/231699826.html

タイトル

「Halo」

会期

2017年6月27日(火)〜7月16日(日)

会場

森岡書店銀座店(東京都)

時間

13:00~20:00(7月16日は17:00まで)

定休日

月曜

タイトル

「Halo」

会期

2017年6月30日(金)〜7月23日(日)

会場

POST(東京都)

時間

12:00~20:00

休廊日

月曜(祝日の場合は通常営業)

URL

http://post-books.info/news/2017/6/16/exhibition-rinko-kawauchi-halo

テリ・ワイフェンバック|Terri Wei fenbach
1957年、ニューヨーク生まれ。ワシントンD.C.在住。メリーランド大学でファインアートを専攻。初の写真集『In YourDreams』(Naz raeliPress 、1997年)で注目を集め、独特の風景描写と美しい装丁からなる15冊の写真集は、これまで高い評価を受けている。現在はジョージタウン大学で教鞭を執る。2015年にはグッゲンハイム奨学金を獲得。

川内倫子|Rinko Kawauchi
1972年、滋賀県生まれ。2002年『うたたね』『花火』の2冊で第27回木村伊兵衛写真賞を受賞、2013年に第63回芸術選奨文部科学新人賞を受賞。個展、グループ展は国内外で多数。国際写真賞プリピクテの最終候補に選出され、ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)を皮切りに世界巡回するグループ展に参加中。写真集『Halo』(HeHe)の出版に合わせて、6月27日(火)から森岡書店、6月30日(金)からPOSTにて個展を開催予定。

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