Photographer's Table

写真家の食卓【後編】
川内倫子×テリ・ワイフェンバック

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旬の食材を生かしてワイフェンバックのために作られた、川内によるメニューを紹介。

酢の物

酢の物
「いつも作っている家庭料理のひとつです」と川内も話す、おなじみの酢の物。戻したわかめときゅうり、同じ大きさに丁寧に切り揃えられた切り干し大根とタコを酢と醤油と出汁で和えた。いろいろな食材が混ざり合うことで生まれる触感も、楽しみのひとつ。マイルドなお酢の味わいが優しく、大きめの鉢にたっぷりと盛って、サラダ感覚でたくさん食べられる。これからの季節にますます食べたい、爽やかなメニュー。

塩豚のロースト

塩豚のロースト
豚のかたまり肉に塩と蜂蜜をすり込み、ローリエと一緒に糸で巻いて冷蔵庫で1週間寝かせた塩豚を、厚めにスライスしてフライパンでソテーしたもの。たっぷりのお湯で茹で、一晩寝かせてあるため、火を通しても硬くならず、タレをつけなくても十分おいしい。シンプルにレタスで包んで手で食べると、フレッシュなレタスと、ボリュームある豚肉のコントラストに思わずワイフェンバックも舌鼓。柑橘類が名産の天草で買った晩柑塩をアクセントに振りかけて。

中華炒め

中華炒め
「予定より一品増えちゃった」と即興で作られたのは、スナップエンドウと干しタケノコ、豚肉をさっと炒めたもの。素材の歯ごたえを残すよう強火で炒め、ナンプラーや唐辛子、豆豉の風味で「ちょっと中華風」に味付けした、エスニックな一品。柔らかい薄切り肉、みずみずしさが残るエンドウ、かみごたえのある干しタケノコなど、歯触りの違いが楽しい。「親しい人たちとお酒を飲むのが好き」と語る川内らしい、ビールに合いそうな一品。

ハマグリのお吸い物

ハマグリのお吸い物
再会を祝福してくれるような、大きなハマグリのお吸い物。「ちらし寿司とハマグリの組み合わせは、とても春っぽいですね」と川内。丁寧にとられた出汁にハマグリの旨味が重なり合うハーモニー。お吸い物を赤いお椀に注ぎ、適量の三つ葉を散らすと、ハマグリが透けて見え、なんとも可憐。台所に広がる磯の香りが、春を感じさせる。7品すべてにおいて、展覧会で多忙だったワイフェンバックへの、川内の心遣いが染みるメニューとなった。

タイトル

「テリ・ワイフェンバック|The May Sun」

会期

2017年4月9日(日)〜 8月29日(火)

会場

IZU PHOTO MUSEUM(静岡県)

時間

10:00~18:00

休廊日

毎週水曜(祝日の場合は営業、その翌日休み)

観覧料

【大人】800(700)円【高・大学生】400(300)円【中学生以下】無料*( )内は20名以上の団体料金

助成

 公益財団法人 花王 芸術・科学財団

URL

http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/231699826.html

タイトル

「Halo」

会期

2017年6月27日(火)〜7月16日(日)

会場

森岡書店銀座店(東京都)

時間

13:00~20:00(7月16日は17:00まで)

定休日

月曜

タイトル

「Halo」

会期

2017年6月30日(金)〜7月23日(日)

会場

POST(東京都)

時間

12:00~20:00

休廊日

月曜(祝日の場合は通常営業)

URL

http://post-books.info/news/2017/6/16/exhibition-rinko-kawauchi-halo

テリ・ワイフェンバック|Terri Wei fenbach
1957年、ニューヨーク生まれ。ワシントンD.C.在住。メリーランド大学でファインアートを専攻。初の写真集『In YourDreams』(Naz raeliPress 、1997年)で注目を集め、独特の風景描写と美しい装丁からなる15冊の写真集は、これまで高い評価を受けている。現在はジョージタウン大学で教鞭を執る。2015年にはグッゲンハイム奨学金を獲得。

川内倫子|Rinko Kawauchi
1972年、滋賀県生まれ。2002年『うたたね』『花火』の2冊で第27回木村伊兵衛写真賞を受賞、2013年に第63回芸術選奨文部科学新人賞を受賞。個展、グループ展は国内外で多数。国際写真賞プリピクテの最終候補に選出され、ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)を皮切りに世界巡回するグループ展に参加中。写真集『Halo』(HeHe)の出版に合わせて、6月27日(火)から森岡書店、6月30日(金)からPOSTにて個展を開催予定。

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