the amana collection 収蔵作品展
ニュー写真論
~新世代作家たちに見る日本写真の新解釈~

IMA galleryでは、ザ アマナ コレクション(the amana collection)収蔵作品展「ニュー写真論~新世代作家たちに見る日本写真の新解釈~」を開催いたします。

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“Untitled, Back Yard, readapt 2012”

"Untitled, Back Yard, readapt 2012" © Daisuke Yokota

アマナコレクションは、現在、そして未来の写真家を支援することをミッションに掲げ、2011年にスタートしました。これまで日本の現代アート写真を代表する作家たちによる作品を購入・収集し、国内外の美術館を始めとするさまざまな場での展示協力やイベント、セミナーなどを通じて活動してきました。

本展は、当コレクションのもうひとつのミッションである「日本写真への新しい価値づけ」を具現化した展覧会です。ディレクターのアイヴァン・ヴァルタニアンによるキュレーションのもと、収蔵作品の中から作家13名、約40点を展示いたします。

「この20年で、日本写真には新しい歴史が生まれました。戦後、世界の写真史においては、現代写真に限定してもなお今日まで、日本写真に対する理解は、未だに半世紀前に構築された写真論の影響が強いのが現状です。

しかし過去20年は、メディアや言葉から脱け出し、イメージや美術として写真の新たな価値が確立された革命的な時代でした。1990年代後半からはさらに新しい写真史が立ち上がり、新しい写真論が形成されました。

経済成長の霧の中で起きたバブル崩壊の数年後、リストラや家族の再構成、さらには経済の確実性の崩壊に対する認識が高まり、同時にメディアそのものが変わりました。デジタル写真の可能性が広がり、また新世代が出版に進出することで、普及や拡散の新しいプラットフォームが拡大していきました。また、芸術の交錯、写真批評の崩壊、外国文化との混合は自らを写真家と自己定義している世代のための豊かな環境を醸成し、新しい写真論を生み出したのです。これまで日本で“写真”とは“photograph”の和訳として受け止められてきました。しかし、いまこそ日本の独自の“SHASHIN”が別のジャンルとして認識されるべきときです。

the amana collectionは、2011年よりその独自の日本の写真論を言明しながら、新世代の作品をコレクションとして構築しています。5年間のコレクションを振り返りながらその一端を提示できればと思います。」―アイヴァン・ヴァルタニアン

メディアの変化とともに、日本の写真を取り巻く状況も大きく発展しています。そのめまぐるしい変化の中で新しい写真家たちは冒険的に、実験的に、さまざまなスタイルや表現方法でまだ出会っていない作品を形作っています。アマナコレクションは、新世代の写真家の制作活動を支援するとともに、同時代の写真作品が一人でも多くのオーディエンスとの接点を持つことを願いながら、これからも活動を続けてまいります。

タイトル

the amana collection 収蔵作品展「ニュー写真論~新世代作家たちに見る日本写真の新解釈~」

会期

2017年3月7日(火)~4月1日(土)

会場

IMA CONCEPT STORE(東京都)

時間

11:00~19:00

休廊日

日月曜・祝祭日

観覧料

無料

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