政治と個人の狭間で起こる情動描く
『TOWERS OF THANKS』

米大統領選を機に見えたトランプ・タワーに関する写真的な解釈とは?

07 November 2017

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TOWERS OF THANKS

ニューヨーク在住のアーティスト、レスの作品集がLoose Jointsから発売された。

本作はトランプ・タワーの建設管理者として従事し、約20年間にわたりトランプ・オーガナイゼーションの副社長を務めた作者の母親、バーバラ・レスをテーマとしてまとめられた一冊である。

バーバラはドナルド・トランプが大統領選に立候補した2016年、彼の考えと立候補に対立する姿勢を表明した。彼女に対するドナルド・トランプの発言は、彼女が副社長として働いていたころの称賛的な評価とは一転、SNS上においてたった140文字で綴られた簡潔な非難へと移行していった。

本作はトランプの過去の遺物や発言における表面的で神経に障るような側面に迫ると同時に、それらが作者の家族にどれほどの影響をおよぼしてきたか、政治的な物語と個人的な物語の狭間に起きる不快な移り変わりを描き出している。写真というものが権力と成功の神話に与えうる観点、作者の母親、そしてトランプ・タワーに関する写真的な解釈が、過去のイメージと混ざり合いながら編集されている作品。

タイトル

『TOWERS OF THANKS』

出版社

Loose Joints

発行年

2017年

仕様

ソフトカバー/210mm×260mm/32ページ

URL

https://twelve-books.com/products/towers-of-thanks-by-res

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