サンフランシスコ発の日本の戦後写真展が、
アメリカ人にアピールしたもの

アメリカ・サンフランシスコ近代美術館で開催中の「Japanese Photography from Postwar to Now」展レビュー Vol.3

REVIEW

02 December 2016

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Asako Narahashi, Momochi #2, from the series half awake and half asleep in the water

Asako Narahashi, Momochi #2, from the series half awake and half asleep in the water; ©Asako Narahashi

特筆すべきは、キュレーターのサンドラ・フィリップスも会場に記しているように、女性作家を積極的に取り上げていることだ。石内都、川内倫子、志賀理江子を中心に今回は15名も参加している。1990年代まで、仕事としてファインダーの後ろに回る女性が極端に少なかった背景を考えれば、大躍進というしかない。

日本写真の過去と現在をここまで網羅的に見せる展覧会が、アメリカで開催されたのは画期的なことだ。鑑賞者に、欧米とは違う形で発展してきた豊かな写真文化のある日本の作品で、「心に訴える写真は何か」、そして究極的には「写真とは何か」について考えるよい機会を与えている。

なお、日本の作家を紹介するシリーズとして、同館4Fで西野壮平の個展「NEW WORK」も開催中。サンフランシスコをモチーフにした新作の展示は人気を博している。

八巻由利子=文 Text: Yuriko Yamaki

タイトル

「Japanese Photography from Postwar to Now」

会期

2016年10月15日(土)~2017年3月12日(日)

会場

サンフランシスコ近代美術館(アメリカ)

URL

https://www.sfmoma.org/exhibition/japanese-photography-postwar-now/

Japanese Photography from Postwar to Now

  • Vol.1

    Vol.1

    日本とアメリカ

  • Vol.2

    Vol.2

    パフォーマンス

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