これまでに一体どれだけの風景写真が撮られてきたのだろう。膨大に生み出されたランドスケープのイメージは、私たち人間の勝手な思いによって形容され、カテゴライズされ、評価され、そして消費し尽くされてきた。しかし、風景はただ私たちの前に存在するだけで、それ自体から何かを発することはない。いま、私たちが見ている風景は、私たちが捉えている風景なのか――そもそも私たちは風景になにを見ているのか――ポスト消費社会のランドスケープが、写真を通して問いかけてくる。
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Contents
特集 ランドスケープは問いかける
「The Belt of Venus and the Shadow of the Earth」インカ&ニコラス/インタヴュー
「Adriatic Sea (staged) Dancing People」オリボ・バルビエリ 文=菅俊一
「Paradise Fire」ディヴィッド・ベンジャミン・シェリー 文=ケヴィン・ムーア
「The Regeneration of Complex Societies」寺西望 文=茂木健一郎
「HANON」水谷吉法 文=布施英利
「Range」ペネロペ・アンブリコ 文=ドミニク・チェン
新作「アセント」と風景写真をめぐる考察 フィオナ・タン/インタヴュー
知られざる「日本人と風景写真」 文=小原真史
杉本博司、その思考の軌跡~「ロスト・ヒューマン」展までの半世紀~
STEP OUT! vol. 13 森田友希
トーマス・ルフの全景
写真教育の最前線を訪ねて
Unseen Photo Fair & Festival
“誰も見たことのない写真”を求めて
ARTISTIC CHEMISTRY OF BOTTEGA VENETA
ファッション写真が芸術になるとき
連載
People シーンを拓くキーパーソン シャーロット・コットン
Focus トレンドレポート 大谷臣史+ヨハン・ニューウェンハウゼ
ホンマタカシ「Talking Photography」 vol.1 アンドレ・プリンシペ
How They Are Made 新しい写真が生まれる現場 vol.5 ルース・ファン・ビーク
Contributors
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