「愛しきものへ 塩谷定好 1899-1988」展に約400点、
塩谷の全貌を公開

「愛しきものへ 塩谷定好 1899-1988」展が、3月6日(月)より島根県立美術館で開催中。

EXHIBITION

08 March 2017

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《村の鳥瞰》1925(大正14)年

《村の鳥瞰》1925(大正14)年 ゼラチン・シルヴァー・プリント 島根県立美術館蔵

“自然の心を私の心に重ねる”ように、山陰の風物を生涯写し続け、大正末から昭和初期に隆盛した絵画主義の写真「芸術写真」を代表する写真家・塩谷定好。

19世紀末から20世紀初頭にかけて欧米で隆盛したピクトリアリスム(絵画主義)は、日本で独自の発展を遂げ、豊かな成果をもたらした。塩谷は、洋画壇の前衛的な作風を取り入れた「日本光画協会」に属し、「ヴェス単」の愛称で知られる小型カメラを愛用。独特の白の滲みに味わいのある軟調描写で、眼前の日本海や山里などの身近な自然とそこに暮らす人々を写し出した。印画にメディウムを塗り、油絵具や蝋燭の油煙で仕上げる手法を用いた塩谷作品の深い味わいは、多くの写真家たちの胸を打ち、写真雑誌に次々と掲載されて全国に名を馳せた。写真に対するその真摯な態度はいくつもの神話を生み、写真の道に進んだばかりの植田正治にとって、まさに神様のような存在だった。

しかし昭和10年頃から「新興写真」の名のもとにカメラの精緻な描写力をストレートに用いたモダン・フォトグラフィが一世を風靡すると、芸術写真は否定され、戦後のリアリズムなどの新たな潮流のなかで埋もれていった。多様な写真表現が展開される現在、芸術写真を再評価する機運が高まる中、塩谷は稀有の存在として再び注目されている。

本展「愛しきものへ 塩谷定好 1899-1988」では、80年もの間大切に保存され、日の目を見ることのなかった貴重なコレクション約400点(作品約300点、資料約100点)を戦前の作品を中心に公開する。

タイトル

「愛しきものへ 塩谷定好 1899-1988」

会期

2017年3月6日(月)~5月8日(月)

会場

島根県立美術館(島根県)

時間

10:00~日没後30分(入場は日没時刻まで)

休館日

火曜(5月2日は開館)

観覧料

【一般】1,000(800)円【大学生】600 (450)円【小中高生】300(250)円*( )内は20名以上の団体/身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方・その付添の方は無料/コレクション展とのセット券あり

URL

http://www.shimane-art-museum.jp/exhibition/2017/03/025023.html

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