土門拳は1909年、山形県生まれ。戦後、絶対非演出の「リアリズム写真」をカメラ雑誌などで提唱し、写真界に大きな影響を与えた。1958年に刊行の写真集『ヒロシマ』(研光社)は、国内外から高い評価を得、筑豊炭鉱地帯の窮状を取材した写真集『筑豊のこどもたち』(パトリア書店)は10万部を超えるベストセラーとなった。その後は仏像や寺院、古陶磁などの伝統工芸品や風景など一貫して日本を撮り続けた。
本展のテーマとなる1935年~1945年は、土門が「報道写真」の理念をドイツから日本に持ち帰った名取洋之助が主宰する日本工房に採用され、のちにフリーランスとして活動を始めるまでの期間にあたる。
本展では、土門の初期作品群を中心にモノクロ作品約50点を展示。被写体や世相を見つめる土門の視点や思想、そして戦後の作品へとつながる土門の確固たる美意識を改めて見直す機会となる。
タイトル | 「土門拳の原点 1935-1945」 |
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会期 | 2017年1月23日(月)~3月24日(金) |
会場 | 東京工芸大学 写大ギャラリー(東京都) |
時間 | 10:00~20:00 |
URL |
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