Photobooks of the Month

書店員がピックアップする7月のおすすめ写真集【銀座 蔦屋書店編】

AREA

東京都

The Poems of Santoka

山本昌男『The Poems of Santoka』

IMA ONLINEの新企画として、4店舗の写真集の目利きが毎月おすすめ写真集を紹介するコンテンツがスタート。東京には、個性的なセレクトが光るブックショップが数多く点在する。その中で、アートに力を入れる大型書店や個性的なアートブックやZINEを扱うインディペンデントブックショップなど、写真集を扱う4店舗の書店員が、毎月おすすめの写真集を3冊ずつピックアップ。

セレクト・文=番場文章(銀座 蔦屋書店)

日本の夏を感じる妖艶な写真集

天性の魔性の魅力から数々の伝説を残している演歌歌手・藤あや子の最初で最後の写真集。普遍的な美を感じる上品で妖艶なイメージは上田義彦によるもの。日本の蒸すような暑さの中、日本家屋の蚊帳越しに浴衣姿で寛ぐ姿、トマトや西瓜を口にする妖艶な姿はめまいがするほどの美しさで、日本画の美人画を彷彿させます。また、滑りがあるような少し暗めのトーンの写真からは、吐息が漏れてきそうな湿度を感じます。1995年に刊行された本書は絶版のため古書店や一部の書店での取扱いとなりますが、日本美人の傑作写真集です。 

タイトル

『上田義彦写真集 藤あや子』

出版社

朝日出版社

価格

5,290円+tax

発行年

1995年12月

仕様

ハードカバー/274mm×349mm/カラー・モノクロ/絶版(古書)

URL

https://store.tsite.jp/item-detail/art/10940.html

新刊限定商品

篠山紀信が、40年以上にわたり撮り続けた、選りすぐりの傑作歌舞伎写真を総編集した、大型写真集。篠山は1972年に坂東玉三郎に出会うことで歌舞伎の魅力に誘われ、坂東玉三郎・片岡仁左衛門・中村勘三郎・市川海老蔵ら50数名の歌舞伎名優たちの舞台を撮り続けてきました。70年代にフィルムで撮影された、ザラつきのある粗い粒子の舞台写真は幻想的な美しさがあり、2000年代以降のデジタルで撮影された写真は江戸の浮世絵師・写楽が描いた歌舞伎役者絵のような迫力があります。見る角度によって画像が変わる表紙など、中島英樹による大胆なデザインは、日本美学の粋である歌舞伎世界の魅力を新たに引き出しています。

タイトル

篠山紀信『KABUKI by KISHIN』

出版社

光村推古書院

価格

46,000円+tax

発行年

2017年6月

仕様

ハードカバー/305mm×400mm/箱入り/オールカラー/408ページ/1000部限定・サイン入

URL

https://store.tsite.jp/item-detail/humanities/10697.html

蔦屋 銀座おすすめ写真集

季語や従来の俳句の約束事より自身のリズム感を重んじる「自由律俳句」を詠んだ、大正・昭和の俳人・種田山頭火の俳句と山本昌男の写真作品をコラボレーションで見せる大型写真集『The Poems of Santoka』。自由でありのままの心揺さぶる俳句と、写真家・山本昌男の自然と人間をテーマにした「静」のイメージとが見事にマッチング。日本の美しい情景は、和の心を想起させます。ページが左右上下に多面的に広がるユニークな造本は、本業が建築家であるドイツ人のAlexander Scholzによるもの。最新鋭のプリンターでインクジェットバライタ紙を使用した印刷は、ゼラチンシルバープリントのような美しく上品な滑らかさと精細さがあり、マット加工が施されています。ゆっくりと眺めたい贅沢な一冊。

タイトル

山本昌男『The Poems of Santoka』

出版社

VEVAIS

価格

179,000円+tax

発行年

2017年1月

仕様

スリップケース入りハードカバー/410mm×320mm/カラー/英語・日本/300部限定・サイン付

URL

https://store.tsite.jp/item-detail/art/10877.html

銀座 蔦屋書店
アートと日本文化の2つのテーマに掲げ今年4月にGINZA SIX6階にオープンした大型書店。 6万冊以上のアートブックが並ぶ書店だけではなくギャラリーやカフェなどを併設し 銀座カルチャーの新たな中心となっている。

〒104-0061
東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F
tel: 03-3575ー7755
9:00~23:30(不定休)
https://store.tsite.jp/ginza/