22 April 2024

着物が"映える"風景を求めて—ユニット「néné petit」が創業300年の呉服屋とコラボ

22 April 2024

AREA

京都

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京都・室町二条にあるGallery SUGATAでKG+期間中5月1日から12日まで、展示「ゆっくりしっかりのこす:着物を考えるための調べもの」が開催される。写真家の岡﨑果歩とスタイリストの中本ひろみによるユニット「néné petit」が1720年創業の呉服屋「矢代仁(やしろに)」がコラボした作品が展示される。

西洋化され洋服が前提となった現代の街並みの中で、着物が”映える”風景を求めて、都内や熱海などの電車、駅、バス停、ホテルといった複数のロケーションで着物のファッションシュートを敢行した。néné petitは、東京・渋谷のTrue Romance Art Projectsで2023年6月に開催された「足」をテーマにした作品展「étude」など、モデル、空間、ファッションを組み合わせ、鑑賞者の想像からはみ出した非現実感にあふれる作品をつくってきた。着物という新しいモチーフをいかに撮影したのか注目だ。

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「矢代仁」が創業350年を目指してスタートしたプロジェクト「YSN:ゆっくりしっかりのこす」の初回となる同展示では、江戸時代の着物の柄を美術史家の小澤京子、デザイナーの吉田勝信ほかが「分類」した企画や、生地を3Dスキャンしたデータの展示なども行なわれる。KYOTOGRAPHIEに立ち寄った折りに、写真に目を向けながら、着物についても考えてみるのもいいかもしれない。

「ゆっくり」とは、できるだけ長い目線で考えること。
決してあせらずに、いろいろな人の力を借りながら、過去と未来を見つめます。
「しっかり」とは、いま可能な選択肢をきちんと検討すること。
最新のテクノロジーを使いながら、過去にないアプローチにも挑戦します。
「のこす」とは、受け継がれてきた着物の価値を捉えなおすこと。
博物館や本のなかの歴史ではなく、いまを生きる文化として着物を位置づけます。
─「ゆっくりしっかりのこす:着物を考えるための調べもの」|展示ステイトメントより

タイトル

YSN ゆっくり・しっかり・のこす「着物を考えるための調べもの」

会期

2024年5月1日(水)~5月12日(日)

会場

Gallery SUGATA(京都府京都市中京区蛸薬師町271-1 然花抄院室町本店内)

時間

11:00~17:00

休館日

なし

料金

無料

URL

https://www.su-ga-ta.jp

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