神奈川・茅ヶ崎市美術館で、9月2日より「瀧本幹也 LUNATION 朔望―海から天体を読む」が始まる。
幼少期に天体観測に親しんだ瀧本幹也は、毎夜星空を仰ぎながら、宇宙と自分とがひとつながりであるという感覚を育み、11歳のときには望遠鏡にカメラを装着して撮影した天体写真に強く魅了される。やがてその関心は遠い星々から「惑星としての地球」へと向かい、自然と宇宙、人間と都市、ミクロとマクロといったスケール感の違いや、可視と不可視といった捉えどころのないものへの思いが、写真家としての思考の基盤を形づくっていく――16歳で写真の世界に入り、広告写真、コマーシャルフィルム、映画など幅広い分野の撮影を手がけ、第一線で活躍してきた瀧本。初期から作家として精力的に作品制作を行い、モンゴルの遊牧民を写した〈MONGOLIAN TRIBE〉(1997)、多様な海面の表情をとらえた〈GRAIN OF LIGHT〉(2014)など、世界各地を舞台に独自の視点で作品を発表してきた。代表作である〈LAND SPACE〉(2011)では、ケネディ宇宙センターのスペースシャトルと太古から続く地球の静謐な営みを対比させた壮大な構成で話題を呼ぶ。一方、コロナ禍を機に、足元の草花や静寂に満ちた寺院に焦点を当てた〈LUMIÈRE〉〈PRIÈRE〉(2020–24)に取り組み、身近な存在へと視点を移すことで、これまでと異なるスケール感を際立たせてきている。
国内美術館で初の大規模個展となる本展では、海辺の街にある茅ヶ崎市美術館の特性を活かし、新月と満月がもたらす朔望を軸に、海の表情と天体の運動、水面に注ぐ微光から人類の生命へと思いを馳せる新作〈LUNATION 朔望〉が展開される。茅ヶ崎の海を感じながら写真の世界に浸ってみては。
| タイトル | 瀧本幹也 LUNATION 朔望―海から天体を読む |
|---|---|
| 場所 | 茅ヶ崎市美術館(神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45) |
| 会期 | 2026年9月2日(水)〜11月8日(日) |
| 時間 | 10:00〜17:00(入館は16:30まで) |
| イベント | アーティストトーク「アーティスト自身の言葉で語る作品世界」 写真ワークショップ「ポスターカレンダー作り」 ゲストトーク「撮ること、見ること」 ギャラリートーク「担当学芸員による展覧会の魅力紹介」 |
| 休み | 月曜日(9月21日、10月12日は開館)、9月24日(木)、10月13日(火) |
| 料金 | 一般:1,200円(1,100円)、大学生:1,000円(900円)、市内在住65歳以上:600円(500円) |
| URL |
