complex665 Opening Report

六本木に新しく誕生するギャラリービル「complex665」に集結する3ギャラリーをIMA編集部がレポート。第1弾はシュウゴアーツ。

AREA

東京

complex665

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1990年代より、東京のアートシーンをリードしてきた小山登美夫ギャラリー、タカ・イシイギャラリー、シュウゴアーツ。これまでは、江東区佐賀町や清澄白河、北参道、池尻など、それぞれ決して足の便がいいとは言えないエリアに拠点を置いてきたが、このたび3ギャラリーが六本木に新しく登場するギャラリービル「complex665」に集結。アートの発信基地がオープンした。

そもそも六本木は、60年代、70年代には感度の高いクリエイターたちが集った最先端の街。しかしバブルの狂乱の時代に夜の街の印象が定着し、以降、長らくその残像を引きずっていたが、2000年代に入って、ようやく六本木ヒルズ、ミッドタウンの出現とともに森美術館、国立新美術館、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHTなど、数々の美術館が完成。徐々に、WAKO WORKS OF ARTやGallery SIDE2、ZEN PHOTOなど良質なギャラリーが集まってきていた。IMA galleryもその一角で若手写真家を中心に展覧会を開催してきたが、このたび満を持して完成するcomplex665の存在は、六本木が東京のアートの中心地としてようやく成熟したという象徴的な出来事に思える。

オープニングに際し、3ギャラリーのオーナーギャラリストたちに8つの質問を投げかけた。

Gallery 1. SHUGO ARTS 佐谷周吾

佐谷周吾

佐谷周吾 photo by Tomoko Yoneda

1.(2020年にオリンピックを控えた)東京のアートシーンはこれからどうなっていくとお考えですか?

あまり考えないことにしています。

2.そんな中、六本木を新しい拠点に選ばれた理由、そして期待することは?

お客様への利便性。日曜日も開廊することで、場所性のアドヴァンテージをより活かしたいと考えています。

3.国内外に向けて、complex665からどんなアートを発信していきたい、どんなアート活動をしていきたいとお考えですか?

80年代以降の日本の現代美術を中心としたシュウゴアーツオリジナルのプログラム。

4.日本のアーティストに期待することは?

たくさんあって伝えきれません。

5.日本のアート界に足りないものは?

現代美術に対する世間的な位置づけの低さを覆す試み。美術品売買に関わる税制的側面の理解。

6.写真ファンである『IMA』読者に、おすすめの所属アーティストとその作品の魅力は?

米田知子。写真表現としての質の高さと歴史認識を背景とした主題性。

7.アートを買ってみたいという人に一言。

「気に入った作品は家に掛けて、朝に夕に眺めるのが一番」

8.こけら落とし展の見どころを教えて下さい。

独創的な芸術表現を追求する絵画の無法者小林正人の新作が、青木淳設計の美しい空間によく響き合った見応えのある展覧会です。タイトルは「Thrice Upon A Time」です(Once upon a time の三乗)。

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