Art Photography for Interior Design

アートフォトと空間デザインの“いい関係”【前編】

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SHASHOKUDO 社食堂

“アート写真を新しい発見のエントランスに”
食堂、ライブラリー、ギャラリー……。訪れた人の目的によって、その空間の名前が変わっていく社食堂という場所

谷尻誠と吉田愛が主宰する建築設計事務所サポーズデザインオフィスが、渋谷区大山町にあるオフィス内に、パブリックな社員食堂をコンセプトにした「社食堂」を4月10日にオープンした。 

社食堂は「会社の食堂」と「社会の食堂」を掛け合わせた造語。社会の健康をデザインすることをコンセプトに、オフィスを社会に開放するという取り組みだ。メニューは日替わり定食やカレーをはじめ、コーヒーやアルコールなども提供。店内にはブックディレクター幅允孝が選書した本と同時に、若木信吾による風景写真が飾られている。

Art Photography for Interior Design

「この建物には若木さんの事務所も入居しているので、最初の展示は必然的に若木さんの作品になりました(笑)」と谷尻さん。「僕はアート作品の中で写真が一番好きなんです。なぜかというと、ごまかしが利かないから。シャッターを切った瞬間の感じがそのまま表れるという残酷さを含めて好きですね。普段から建築写真と接している身としては今後、展示写真や写真集を通じて、僕らだけではなく世の中の建築家を知っていただけたらと。写真をきっかけに建築家に建物の設計を依頼するというケースをここから作っていきたいですね」

社食堂はあるべき姿が固定された場所ではない。サポーズデザインオフィスにとってはオフィスであるものの、近所の人たちの食堂、アートが目的の人にはライブラリーやギャラリーという具合に、訪れる人の目的によって、空間の役割が大きく変わる面白みを持つ。

Art Photography for Interior Design

「いろいろな経験を味わってほしいので、いずれはメニュー表の後ろに、ここで販売している器の作者や、野菜の生産者など、社食堂に関わっている人たちの名前を添えていきたいんです」と、今後の計画について語る谷尻さんと吉田さん。

「アート写真が展示されているギャラリーには、それに興味をもった人が訪れるけど、ここは思いがけず何かに出会える場所にしたいんです」と吉田さん。「食事でふらりと立寄った人が写真に興味をもったり、逆に写真が食に興味をもつ入り口になったり、あるいは本から建築に興味をもったりと、いろいろな関係性が生まれるのがベストだと思っています。今後も、写真展示のキュレーションは若木さんにお任せしていく予定です。アートと音楽と食をミックスしたイベントもこの場所で企画していきたいですね」

後編はこちら

店名

社食堂

住所

〒151-0065 東京都渋谷区大山町18-23

URL

http://www.suppose.jp/

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