Art Photography for Interior Design

アートフォトと空間デザインの“いい関係”【後編】

Art Photography for Interior Design

海外のデザイナーズホテルを分析してみると、ベッドボードの上に写真を飾っている事例が多く、アートフォトの導入はプロジェクトの初期段階から決まっていたという。なおINITIA IDでは、リストの中からお好みの作家の写真を1点プレゼントし、さらにほかの作品を追加購入することも可能だ。
(注:秀和元麻布レジデンスはすでに販売済み)

INITIA ID イニシア ID

“アートフォトと寄り添う暮らしの提案”
海外のデザイナーズホテルのように写真が空間演出の一役を担い、既存の住まいに新たな価値を与える

40年間住まいを研究してきたコスモスイニシアと、話題のカフェやホテルを数多く手がけるトランジットジェネラルオフィスがタッグを組み、リノベーションによってライフスタイルを提案するプロジェクト、INITIA IDを立ち上げた。両社がそれぞれ培ってきたノウハウから、既存の住まいに新たな価値を与え、海外のデザイナーズホテルのような空間に仕立て上げている。暮らしはじめたその日から、憧れだった非日常を日常へと変えてくれるコンセプチュアルな住まいだ。

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デザイン性の高い空間を構成するにあたり、インテリア要素のひとつにアートフォトをセレクトしているのもINITIA IDの特徴。秀和元麻布レジデンス、パーク・ノヴァ目黒不動前のそれぞれのベッドルームには、IMA galleryのキュレーションのもとセレクトされた川内倫子と森山大道の作品が、リビングルームには水谷吉法の作品が飾られている。アートフォトがもたらした効果について、トランジットジェネラルオフィスの戸田明恵さんは次のように語る。

「普通の住まいにアートフォトを飾ると、作品のオーラに空間が印象負けしてしまいますが、INITIA IDでは、建材からインテリアまで考え抜いてコーディネートしているので、それぞれの要素が空間性を高め合っています。お客様からはアートフォトが飾られていることで生活目線が高くなるという感想をいただいて、想定外の発見がありました」

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感性でモノを選ぶ生活者をターゲットに置いたINITIA IDには内覧希望の問い合わせがコンスタントに続き、コスモスイニシアの岸本泰明さんも確かな手応えを実感しているようだ

「価格は、マンション・戸建てを購入するうえでいうまでもなく重要な要素ですが、INITIA IDは価格以上に、高感度の生活者に響くかどうかという基準に重きを置いたプロジェクトです。内覧していただいたお客様のほとんどが写真を含むアート全般に興味・関心の高い方たちだったので、ターゲット設定の重要性を再確認する機会にもなりました。今後もデザインに特化した住まいの提案は継続していきます」

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