Festival Photo La Gacilly

パリ郊外の街でアート写真を体験する「Festival Photo La Gacilly」現地レポート
Vol.3 ラ・ガシイならではのイベントも盛りだくさん

La Gacilly

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名作ポートレイトの展示と同じ会場にあったのが、屋外の簡易撮影スタジオだ。まるでアフリカの野天写真館といった風情で、みんな楽しそうに写真を撮られている。鑑賞者は、フェスティバルについてタグ付けして、自身のSNSで発信した証拠を見せると無料撮影してもらえるというユニークな企画。撮影してくれるのは、ファトゥマタ・ディアバテという女性作家。参加者はアフリカ風の衣装を着て撮影してもらえるとあって、スタジオ脇に用意された民族衣装やサングラス、バッグ、帽子などの小道具を身につけて、童心にかえったようなはしゃぎ方。ケイタやシディベの作品のようなモノクロのポートレートになって、プリントがもらえるとあって長い行列ができていた。こういう試みも写真フェスティバルの醍醐味だろう。

La Gacilly

今回、アフリカというテーマのほかに、第2特集的に企画されていたのが「Amimal & Human」。動物を撮影写真したさまざまな写真が森の中や、草原、町の歩道脇に飾られて、子供たちの関心を誘っていた。

La Gacilly

このように、報道写真、ネイチャーフォトからコンセプチュアルな現代作品まで実に幅広く、社会問題を扱ったシリアスな作品から、思わず吹き出してしまうようなユーモラスなものまで、写真通から子供まで誰でも楽しめるうえに質量ともに見応えがあるフェスティバルだ。

ラ・ガシィには予備知識もなかったため、単なる小さな村の手作りフェスティバルだろうと期待は大きくなかったが、こちらの予想をはるかに凌ぐクオリティだった。美術館やギャラリーだけでなく、フェスならではの写真の楽しみを知らないのはもったない。

世界では大小合わせると200を超える写真フェスが開催されているというが、アルルの国際写真祭、スイスのイマージュ・ヴヴェイ、KYOTOGRAPHIEなど個性的な写真フェスティバルに肩を並べる、すぐれた写真祭である。

タイトル

「Festival Photo La Gacilly」

会期

~2017年9月30日(土)

URL

http://www.festivalphoto-lagacilly.com/

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