国内外の日本人写真アーティスト7人によるコレクティブ活動「Photography? End?」展

薄井一議、大島成己、オノデラユキ、北野謙、鈴木理策、似鳥水禧、濱田祐史ら国内外の日本人写真アーティスト7人によるコレクティブ活動「Photography? End?」による展覧会が、7月1日（金）から恵比寿・POSTにて開催される。

2015年に出会い2019年より始まった彼らによるコレクティブ活動は、これまでにも海外のいくつかの都市で、展示やプレゼンテーション、キュレーターや現地作家との対話や制作などを行ってきた。今回キュレーターの若山満大をインタビュアーとして招いた各作家へのインタビュー集の刊行を記念して展覧会が開催される。

本書では、各作家に共通すること、あるいは相反することをそのままに交錯させながら、今日の「写真」を考える起点を提示している。若山が、7人が写真家だと認識している「人間としての総体を聞いていくこと」で、7人の活動がなぜ写真と呼ばれるのか？そこから写真の可能性と有限性を照らすことを試みた1冊となっている。

7人に共通のテーマや目標があるわけではないが、ここでは7つのヴィジョンと、7つの写真的経験が語られている。インスピレーションとコンセプト、アイデアそしてクリエイション。乱反射するたくさんの問題系。各作家に共通することと相反することが、交錯する状態をそのまま提示することが本書の目的だ。

今回、通常版のほかにスペシャルエディションの刊行も。限定30部のスペシャルエディションでは、7人各作家の制作過程で生じた写真プリント、フィルム、オブジェなどをピックアップし、それをインタヴュー集と共にパッケージ化されている。7人7様の制作過程でのピースが詰め込まれたユニークな限定版となっている。

展覧会では、特装版の展示のほかに、インタヴュー内で各作家が言及した作品集の展示販売も。すでに絶版になっている書籍なども含まれており、それらを手にすることで、書籍『Photography? End?』への多角的な理解に繋がる展示内容となっている。