強い光と濃い影によって構成された作品群、
林朋奈「JOY！」展

林朋奈「JOY！」が、4月5日（水）まで高田馬場・Alt_Mediumにて開催中。

林は1986年、三重県生まれの写真家。2013年から現在まで東京・新宿にあるサードディストリクトギャラリーを中心に作品を発表している。また、2021年にはその作品が清里フォトアートミュージアムに収蔵されており、着実に評価を高めている。

本展に出展される作品「JOY ！」は2021年にサードディストリクトギャラリーで発表されて以来、二度目の公開となる。展覧会に際しては同作を収録した写真冊子（篠田優との共著）も販売される。

林は撮影に際して、自分のイメージや物語を排したうえで、出来るだけ「カメラに使ってもらえるような私」でいることを重視していると述べている。日常的かつ平易な言葉で語られるそうした写真への思いは、その実、すでにあるイメージや言葉に依拠した映像をつくりだすことへの明確な拒絶を意味している。強い光と、そして濃い影によって構成された画面は、同時にきわめて断片的なものにとどまることで、前述した林の思いを裏付けているようだ。この機会にぜひ会場に足を運んでみては。