東京・高田馬場のAlt_mediumにて6月13日から久保田智樹の個展「ASHIO 2008/2009」が開催される。
久保田は、自身の故郷である足尾銅山の情景を長年にわたって写真に収めてきた。2008年より足尾での撮影を重ね、2022年には初の個展「ASHIO」をIG Photo Galleryで開催。本展は、それに続く2度目の個展。今回の展示は、初期の作品である2008年と2009年に記録された写真によって構成。今後、数年分ごとの作品を順次展示していく予定だ。
久保田は橋口譲二はの言「心は競争ではないのだから、表現は競争ではない」から影響を受け、内なる視点から足尾という場所を見つめ、自身の写真のあり方を考えてきた。
また足尾を写した鈴木清の写真集『修羅の圏』、石内都の写真集『絶唱、横須賀ストーリー』、展覧会「上州の風にのって 1976/2008」が自身の故郷を写真で捉える強い動機となったという。
足尾はかつて日本有数の銅山として栄え、鉱毒事件という負の歴史も刻まれた場所。 久保田にとって足尾は自身の原点であり、個人的な時間と記憶が深く重なり合う場所。彼の作品には、足尾という土地が刻んできた歴史の痕跡と、自身の記憶や時間が静かに写し出される。
タイトル | 久保田智樹 個展「ASHIO 2008/2009」 |
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場所 | Alt_Medium(東京都新宿区下落合2-6-3 堀内会館1F) |
会期 | 6月13日(金)~6月18日(水) |
時間 | 12:00〜19:00(最終日17:00まで) |
休館日 | 無し |
料金 | 無料 |
URL |