伊藤妹初個展「エイリアンの子」展が、11月17日(火)からIG Phto Galleryで開催される。
本作は、都市生活者としての「私」、社会の中での「私」をモティーフにしたセルフポートレイト作品。同様の意図で制作された著名な作品に、アメリカの写真家、リー・フリードランダーの「Self Portrait」があるが、伊藤はフリードランダーの作品を踏まえつつ、手触りの違う作品を制作している。二つの作品の違いはモノクロとカラーのほか、作家の属性(生まれ育った国、時代、性別)の違いから来る被写体そのものや、作家と社会との関係性が挙げられる。また、制作動機に関しても、伊藤は幼少期の体験にその原点を求めている。
小学生の頃、私は自分が認識している記憶と周囲の記憶にズレを感じていた。当時は、不思議な子という意味合いで同級生達から“エイリアンの子”と呼ばれる事となった。-作家ステートメントより
伊藤は自分と周囲との間に生じる違和感から出発し、自分を取り巻くコミュニティと自身の関係を考察する方法として写真を選んだ。路上に落ちる自分の影や、ショウウィンドウに写る自画像は、「私」と「社会」とを一体化させたイメージだが、同時にそれは写真によるイリュージョンでしかない。「私」と「社会」とはどのような関係にあるのか。伊藤の作品は、個人と社会という普遍的なテーマについて考えるきっかけを与えてくれるだろう。
タイトル | 「エイリアンの子」 |
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会期 | 2020年11月17日(火)~12月5日(土) |
会場 | IG Photo Gallery(東京都) |
時間 | 12:00~20:00(最終日は18:00まで) |
休廊日 | 日月曜・祝日 |
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