日常に転がる何気ない風景に思いを巡らせ切り取る、佐藤康気写真展「NOSTALGIA」

ニューヨークを活動拠点としている写真家・佐藤康気写真展「NOSTALGIA」が、12月5日（日）までTHE PLUGで開催中。

美術史の中で瞬間性もしくは永遠性を追い求めることから派生した、朽ち果てていく様や、寂れていく様子に美学を感じるという日本的な美意識を写真で表現したいという想いのもと、かねてよりシャッターを切り続けてきたニューヨークを拠点に活動する日本人写真家、佐藤。異なる瞬間が重なることで見えてくる、または感じることのできる特有の情緒感の表現を目指した本展は、2020年から2021年にわたってニューヨークで撮影したイメージ28作品で構成されている。 見落としてしまいそうな、日常に転がる何気ない風景に思いを巡らせ切り取られた本作は「瞬間を積み重ねた先に永遠性があるのでは」という佐藤が自身に対して持つ問いかけや、実験でもある。

また本展に合わせて、展示作品を含む計53点をまとめた写真集『Nostalgia』を本人と親交の深いニューヨークの出版社・Paradigmより刊行。展示会場で数量限定で販売するほか、順次、国内のブックストアでも展開予定。