人間と植物の関係をテーマに写真と植物を展示、高木康行「植木のほかに　Besides potted plants」展

人間と自然界の関係性をテーマに作品を発表してきた写真家・高木康行による写真展「植木のほかに　Besides potted plants」がBOOK AND SONSで12月21日（火）まで開催中。

フランスのIKI editionsから2015年に出版された自身二作目となる写真集『植木』には、2021年に日本版がlibro arteより刊行され、東京の住宅街の路地裏や軒先に並ぶさまざまな植木鉢の姿が収められている。

ニューヨークでの長年の生活を経て、都会のジャングルにわずかでも緑をもたらすコミュニティーガーデンに関心を持った高木は、植物が持つ人を結びつける力に着目。その力が自然と人間との架け橋となり、コミュニティにつながりと美意識を促す役割を担っていると考えた。本作では、開発が進みビルや住宅が建ち並ぶ現代の東京において自由奔放に並べられた路地裏の植木鉢の姿を通し、現代における人間と自然の結びつき、そして私たちの文化と植物の関係を問いかけている。

本展では、写真作品と合わせて『植木』の制作過程で集められた資料などを展示するほか、実際に植物を展示し、高木氏が長年探求している「人間と植物の関係」という主題を空間を使って提示。会場では作品や写真集のほか、ポスターやポストカード、植物も販売する。