細尾×東大×ZOZOによる新たな織物展Ambient Weaving II

京都・烏丸御池のHOSOO GALLERYでテキスタイルの展示「Ambient Weaving II」が開催されている。細尾とZOZO NEXT、東京大学の筧康明研究室との共同展示だ。

本展では2020年より3者が取り組んできた、伝統工芸と先端素材およびインタラクション技術を組み合わせ、機能性と美を両立する新規テキスタイル開発の最新成果を展示する。2023本年8月に開催した「Ambient Weaving Collection –環境と織物」で展示した一部作品に加え、光源との位置関係や温度変化といった複数の環境要素によって意匠が変化する掛け軸「Jiku」など、計8作品が展示される。

会場は、細尾が製作した織物による茶室「織庵」とAmbient Weavingの作品を併置して構成。織庵は、和紙糸を用いた障子のような紗の織物によって囲われた織物による茶室。茶室のルーツの一つとして、空間を囲うことで人々が寄り合う場を形成していた。織庵は、このような「囲い」という茶室の始まりに立ち帰り、織物を起点に現代ならではの茶の湯文化を通じて、 空間の在り方を考察することを目指して制作された。「Ambient Weaving II」では、この織庵と共にAmbient Weavingの作品を紹介することで、「環境を形づくる織物」の可能性を模索する。