東京の麹町・東條會館写真研究所で9月4日より、鈴木のぞみによる「Looking Through Glass | ガラス越しの眼差し」が開催される。 鏡や窓、レンズ──光を通して世界を映し出すこれらの事物は、私たちの視覚を拡張するとともに、「見ること」と「見られること」を媒介し、人と世界との関係をかたちづくってきた。
本展で鈴木は、19世紀以降の光学機器や写真に着目し、人々の「見る」という経験がどのように形づくられてきたのかを探 究している。眼鏡や望遠鏡、写真制作に用いられてきた道具、そして窓など、人々が世界に眼差しを向けてきたさまざまなガラスに感光剤を塗布し、そこに像を焼き付けることで、眼差しに潜む歴史や記憶を浮かび上がらせる。
会場の東條會館写真研究所は、100年以上にわたり肖像写真を撮影し、人々の人生の節目を記録してきた場所であり、そこには日本の肖像文化とともに、一枚一枚の写真に刻まれた、名もなき個人や家族の記憶が積み重ねられている。「写されること」から始まった日本の写真は、専門的な時代を経て、今や誰でもデータとして残せることが当たり前となった。このように大きな歴史と個人の記憶が交わる場所で、江戸後期に蘭学を通して西洋光学がもたらされてから戦後に至るまで、ガラス越しに世界をとらえてきたさまざまな眼差しを作品を通して体感し、 過去と現在を見つめ直す契機となるだろう。
| タイトル | 「Looking Through Glass | ガラス越しの眼差し」 |
|---|---|
| 場所 | 東條會舘写真研究所(102-0083 東京都千代田区麹町1-6-12) |
| 会期 | 2026年9月4日(金)〜11月8日(日)の金・土・日・祝 |
| 時間 | 12:00〜18:00 |
| 休み | 月・火・水・木(祝日はオープン) |
| 料金 | 無料 |
| URL |
