写真家・佐藤信太郎の個展「都市百景」が、2026年9月1日から13日まで、東京・小伝馬町のMONO GRAPHY Camera & Artで開催される。長年にわたり都市を撮影してきた佐藤の代表的な3シリーズ「夜光」「街景」「非常階段東京」を一堂に紹介する。
1969年東京生まれの佐藤は、土地が持つ性格や歴史、そこで営まれる人々の生活とともに、写真というメディアが持つ「物質性」をテーマに制作を続けてきた。本展では、平面性や解像感、圧縮感、光、色、色面といった写真固有の性質を前景化し、見慣れた都市を単なる風景ではなく、一つの「像」として捉え直す。
「夜光」が写し出すのは、東京や大阪の繁華街。無秩序に乱立しているように見える看板やネオンを切り取ることで、そこに潜む色や光、形のリズムを浮かび上がらせる。一方、「街景」では東京、千葉、大阪の街を晴天時の順光で撮影。強い光によって鮮やかさと明瞭な輪郭を獲得した都市は、奥行きを失い、芝居の書割りを思わせる平坦で非現実的な風景へと変貌する。
「非常階段東京」では、地上でも高層階でもない非常階段という「中間的な高さ」から東京を観察する。建物の裏側に面することの多い非常階段からは、普段は意識されにくい街の表情とともに、都市全体の構造と細部が同時に立ち現れる。さらに昼と夜のあわいの時間を捉えることで、その土地に固有の気配を写真のなかに定着させている。
異なる距離、光、視点によって都市へアプローチする3シリーズを横断する本展。観察と再構成を往還しながら、写真が都市の知覚そのものをいかに変化させ得るのかを探る機会となる。9月12日19:30からはギャラリートークも開催(880円)。
佐藤は2009年に日本写真協会賞新人賞、2012年に林忠彦賞を受賞。2016年には東京都写真美術館「東京・TOKYO 日本の新進作家展 vol.13」に参加し、2025年には写真集『都市の相貌』をふげん社より刊行している。
| タイトル | 佐藤信太郎「都市百景」 |
|---|---|
| 場所 | MONO GRAPHY Camera & Art(東京都中央区日本橋小伝馬町17-5 7ビル2F) |
| 会期 | 2026年9月1日(火)〜9月13日(日) |
| 時間 | 12:00〜19:00(日曜日17:00まで) |
| 休み | 月曜日 |
| 料金 | 無し |
| URL | https://www.monography.shop/ |
