17 May 2026

世界を知覚する行為としての写真――井手裕介写真集『distance』

17 May 2026

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編集者として活動してきた井手裕介が、2020年に写真制作を開始して以降、継続的に取り組んできた視覚的な記録をまとめた初の写真集『distance』。

2020年春、新型コロナウイルス感染による嗅覚喪失という経験を契機に、知覚そのものへの疑念と関心が強まり、作家は時間をかけた撮影行為を伴う、半世紀前につくられたカメラを手に取った。以後、身の回りの風景や出来事を、即時性や説明性から距離を取りながら、時間をかけてフィルムに定着させている。本書は、その過程で生まれた写真群を、一定の物語や結論に収束させることなく、一冊の中に静かに並置したものである。

編集という職能を通じて培われた「見る/選ぶ/配置する」感覚は、撮影行為と暗室作業へと静かに転位され、世界との距離を測り直す試みとして本書全体を貫いている。寄稿は写真家の鈴木理策。

2025年に東京・中目黒のHIKEで開催した個展が、5月30日まで台湾へ巡回中。

タイトル

distance

著者

井手裕介

デザイン

Xiaojun Shi

寄稿

鈴木理策

ページ数

112 ページ

製本

ハードカバー・クロス装・ホローバック

サイズ

200mm×250mm

展覧会タイトル

distance

場所

Licorice Bookservice(台北市大同区興城街36号1F)

会期

4⽉25⽇(⼟)〜5⽉30⽇(⼟)

時間

12:00〜20:00

休み

⽇・⽉・火曜日

料金

無料

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