エリオット・アーウィットは1928年、ロシア人の両親のもとフランス・パリで生まれ、11歳のときに家族でアメリカに移住。映画スターのブロマイドを制作する暗室でのアルバイトで写真への興味を深め、その後ロサンゼルス・シティー・カレッジに進学し実際に写真を撮り始めた。1949年、ニューヨークで写真家として本格的に活動を始め、エドワード・スタイケン、ロバート・キャパ、ロイ・ストライカーらと出会い、1953年にロバート・キャパに推薦されマグナム・フォトに参加。1971年には初のドキュメンタリー映画を制作し、この頃より映画と写真の作品を交互に手掛けた。
アーウィットの作品は、ウィットとユーモアに富んだ人間味にあふれ、ジャーナリステイックなエッセイから広告写真まで、その写真にはアーウィット自身が見たそのままが写し出されている。犬や子供などの親しみ易い題材を好んで撮影し、一見すると何でもない光景を撮影しているようでいて、アーウィットの写真には普遍的な真理が隠されている。
本展「ウィット&ユーモア」では、アーウィットの代名詞ともいえる「犬」の作品を中心に、希少価値の高いゼラチンシルバーのオリジナルプリント作品約30点が展示される。なお、アーウィットの写真集も数量限定で販売。
「私にとって写真とは観察の芸術だ。ありふれた場所で何かおもしろいものを発見することだ。自分が『何を』見ているかというのはあまり関係ない。それを『どのように』見ているか、がすべてである。」―エリオット・アーウィット
タイトル | 「ウィット&ユーモア」 |
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会期 | 2017年3月6日(月)~4月15日(土) |
会場 | Art Gallery M84(東京都) |
時間 | 10:30~18:30(最終日は17:00まで) |
休廊日 | 日曜 |
入場料 | 700円 |
URL |
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