今年度もプロの写真家を対象とした一般部門「ライカ・オスカー・バルナックアワード」と、新人部門「ライカ・オスカー・バルナック・ニューカマーアワード」で構成される国際写真コンテスト「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」が開催される。
今年度の候補者の選考は昨年度と同様、世界的に著名な写真のエキスパートによる推薦という形式を採用。世界43カ国100名以上の推薦者は、キュレーター、ギャラリーマネージャー、アートディレクター、写真家などさまざまだが、メンバーにはクリストフ・ウィーズナー(アルル国際フォトフェスティバル ディレクター/パリフォト ディレクター)、オリガ・スヴィブロワ(モスクワ・マルチメディア美術館ディレクター)、マイケル・ベンソン(プリピクテ ディレクター/フォト・ロンドン創設者)、アンドリュー・カッツ(『タイム』誌写真部副部長)、JR(フランスの写真家/ストリートアーティスト)が選ばれている。各推薦者は各自の専門知識や経験に基づき、3名の写真家を候補者として推薦。また新人部門では、各推薦者が候補者として30歳未満の若手写真家を1名推薦する。写真家が推薦を受けるための条件は、作品が「人びととその周辺環境との関係」をテーマにしたドキュメンタリー、またはコンセプチュアルな写真であること。
最終審査は、5月にウェッツラーにあるライカの本社で5名の審査員によって行われ、この時点で一般部門では12名、新人部門では6名のファイナリストが選出されており、その中から受賞者を決定。夏には全ファイナリストの作品をウェブサイトに掲載し、その後10月に受賞者の発表と授賞式をウェッツラーで開催する。一般部門の受賞者には、昨年度より大幅に増額された賞金40,000ユーロと10,000ユーロ相当のライカのカメラ製品が贈呈され、新人部門の受賞者には、賞金10,000ユーロと「ライカ Q2」が贈呈される。受賞作品は、巡回展として世界各地のライカギャラリーおよび主な写真フェスティバルで展示予定。さらに巡回展の開催に合わせて、受賞者とファイナリストの全作品を掲載したカタログも出版される予定だ。
タイトル | 「2021年度ライカ・オスカー・バルナックアワード」 |
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2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。