クリエイティブ・ディレクターにダニエル・リーが就任し、コレクションもビジュアルも注目を浴びるボッテガ・ヴェネタがデジタルジャーナル『Issue』をスタートした。オンライン雑誌のような体裁で年4回、コレクションが店頭でローンチされるのに合わせて発行し、そのシーズンのプロダクトと世界観を表現する。
第1号のIssue 01は、2021年スプリングコレクションに相当するSalon 01を28組のクリエイターが独自の手法で表現。「マイホームでの生活」をテーマにしたスティル、動画などのページが並ぶ。若手写真家の旗手タイラー・ミッチェルや、ボッテガ・ヴェネタのキャンペーンを撮っているタイロン・ルボンなどのフォトグラファー、チェロパフォーマーのケルシー・ルーなどに加え、日本からは写真家の菅井健也、バルーンアーティスト松本壮由がキャスティングされている。
菅井はIMAが2015年に開催したフォトフェスティバル「STEP OUT!」にも参加した気鋭の写真家。ボッテガ・ヴェネタのブランドアイコンであるトライアングルなどをストリートで象徴的に撮り下ろしているので、ぜひ見て欲しい。松本のバルーンアートはボッテガ・ヴェネタの人気バッグ・パデッド カセットのボリュームとリンクするようで面白い。どのビジュアルもアートなブランドのクリエイティヴィティを感じさせてくれる。
ボッテガ・ヴェネタは最近各SNSアカウントを停止し、デジタルマーケティングが重視される現代のトレンドに逆行するようなその動向に注目を集めていた。Issueはブランドの世界観を表現・拡大するデジタルスペースと謳い、ゆったりと映画や写真集を観るように没入するような体験をもたらすことを企図している。とにかく速いデジタル世界において、デジタルプラットフォームだがスローでアートな感興をもよおすIssue。ぜひ以下からチェックだ。ときにはゆっくりスマホを眺めよう。
▼Bottega Veneta Issue 01
https://www.issuedbybottega.com/