志賀俊祐新作個展「Hi there」
従来の概念に沿わない、写真表現の新しい視点

志賀俊祐による約一年ぶりの新作個展「Hi there」が、7月4日（日）まで神宮前・THE PLUGで開催中。

「Amazonより突然届いた身に覚えのない大量の荷物。知らない中身を開封して確認する日々の連続に、膨らんでいた好奇心を行き場のない不安や怒りへと変えると同時に、この不思議な事象を記録しようと思いました。自分で撮影を行うと、ネガティブな感情が写真に表れてしまいそうだったので主観を入れず、未開封の状態で中身を撮影する方法はないか考え、X線検査機で撮影してみようと思いました。」

上記のように作家が語る通り、本展の展示作品は2020年自粛期間中に作家本人が体験した、不可解な出来事をきっかけに制作されたもの。制作にコンピューターを通すプロセスを用いた、完成までに作家の意識の外側を経由し、いわば人のヴィジョンなく生み出されたイメージ。作家の意識の外側を経由し、写真制作手法の活用も相まったその具体的対象が存在する抽象は、我々に従来の概念に沿わない、写真表現の新しい視点をみせてくれる。

また本展を記念して、BlackEyePatchよりTシャツもリリース予定。なお、今回展示されている作品の印刷は、FLAT LABOが担当した。