「Tokyo Contemporary Art Award 2020-2022 受賞記念展」が東京都現代美術館で6月19日(日)まで開催中。
「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」とは、東京都とトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)によって 2018年に創立された、中堅アーティストを対象に受賞から複数年にわたる継続的支援によってさらなる飛躍を促すことを目的とした現代美術のアワード。その第2回となる「TCAA 2020-2022」受賞者は、藤井光と山城知佳子。本展では受賞者2名の最新作が展示される。
藤井は、紛争や事故などの厄災に起因する、あるいはそれにより顕在化した社会構造の不条理を主題に映像インスタレーションを制作してきた。作品の中では、藤井が設定した、史実にもとづいた出来事の再演や実際的な議論の場を通して、その主題が日常に潜む諸問題と地続きであることが提示される。本展では、戦後の戦争記録画をめぐる議論をアメリカ占領軍が残した公文書から考察する新作を発表する。
山城は、出身地の沖縄を舞台に映像や写真を制作してきた。地理的要因により独自の歴史や文化を持つ沖縄の、戦争の継承や戦後の政治的構造について、時には自身も被写体となり、肉体や声など、身体を通じて問題提起する。また、物語性を取り入れることで新たな視座で沖縄をとらえ、壮大さと普遍性を獲得している。山城は本展でも沖縄でのリサーチを軸にした新作と、それにつながる過去作品を展示する。
テーマ | 「Tokyo Contemporary Art Award 2020-2022 受賞記念展」 |
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会期 | 2022年3月19日(土)〜6月19日(日) |
会場 | 東京都現代美術館 企画展示室3F(東京都) |
時間 | 10:00~18:00 |
休館日 | 月曜 |
主催 | 東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーアーツアンドスペース・東京都現代美術館 |
URL | https://www.tokyocontemporaryartaward.jp/exhibition/exhibition_2020_2022.html |