現在、東京・新井薬師にあるギャラリー・スタジオ35分では雑誌『川』4号「○」のリリースを記念する展覧会を開催中。
「川」とは、2016年、2人のフォトグラファー荒川晋作と関川徳之により始まったプロジェクト。チーム名は両人の姓に共通する「川」の文字に由来する。10代後半より祖父から譲り受けた一眼レフで撮ることを始めた荒川は、2005年頃より各地の路上で撮影した写真を国内外のスケートボード関連メディアに提供してきた。一方の関川も、12歳でスケートボード、14歳で写真に出会い、高校卒業後に故中平卓馬の付き人を約1年間勤め、2010年頃よりスケートボード・フォトグラファーとして活動をスタートした。10代の頃からスケートボードと写真に没頭する二人は、自費出版の『川の本』をリリースしたのち、2020 年からはおよそ半年に一冊のペースでオークラ出版より本をリリースし続けている。
2020年の東京オリンピック以降、競技としても人気を博するスケートボードだが、スケートボードとカメラを持って各地の路上で「スポット」を探し求めならが撮影を続ける二人がとらえる写真は、技の凄さにフォーカスしたスケートボード写真とは一線を画す。被写体であるスケーターのまわりの景色、旅先で見つけた看板、路上のテクスチャー、スケートボートに乗りながら見た街並み、時には失敗もする仲間たちがスケボーをする姿からは、スケートボードの魅力のみならず、そこに流れる空気感、楽しいという純粋な感覚、人との人との関わりまでも伝わってくるかのようだ。路上で受け継がれてきたカルチャーとしてのスケートボード、そして素晴らしいストリート写真を堪能しにぜひスタジオ35分に足を運んでほしい。
タイトル | 「『川』写真展」 |
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会期 | 2022年9月7日(水)〜10月1日(土) |
会場 | スタジオ35分(東京都) |
時間 | 16:00〜22:00 |
定休日 | 日月火曜 |
入場料 | 500円(1ドリンクオーダー制) |
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