代表作から初公開の新作まで、野口里佳の現在地を示す個展「不思議な力」

野口里佳「不思議な力」展が10月7日（金）より東京都写真美術館 2階展示室にて開催される。

国内外で高い評価を受ける野口里佳。これまで水中や高地、宇宙といった未知の領域と人間の関わりをテーマにしてきたが、近年では日常や身の回りに満ちている無数の小さな謎の探求を通して、見る者の感覚や想像を解き放つような表現を追求している。

5年ぶりの個展となる本展は写真と映像、ドローイングによって構成される。出品作品は初期作の《潜る人》（1995年、写真新世紀グランプリ受賞作）から代表作のひとつ《フジヤマ》（1997年〜）、《父のアルバム》（2014年）、初の長編映像作品となった《夜の星へ》（2015年）、そして最新作《ヤシの木》（2022年）や2014年に発表された〈不思議な力〉の最新作（2022年）など、代表作から初公開の新作まで、野口の現在地を示す展覧会となる。

また、出品作品や会場インスタレーション、担当学芸員や吉本ばななのテキストを収録した図録が11月上旬に赤々舎より刊行予定。