宝くじに当選したら幸せになれるのか？ 夢と現実を対峙させる「JUST MY LUCK」展

写真家のカトリーヌ・ロングリーとライター、デザイナーのセシル・ユパンによる展示「JUST MY LUCK」がPOSTにて、2024年10月19日（土）〜11月17日（日）まで開催中。

ロングリーとユパンによる作品集『JUST MY LUCK』は、宝くじに当選した人々のその後の人生に焦点を当てている。お金で幸せが買えないとしたら、何が人々を宝くじに参加させるのか？ また、当選することでその人の人生や周囲の人々にどのような影響を与えるのだろうか？ ロングリーとユパンはそうした疑問をもとに、宝くじに当選した人々に会いに行き、彼らの話に耳を傾けた。しかしながら当選後の現実は、それまでに抱いた夢とはほど遠く、幸運になるよりもむしろ不幸になってしまった人々の存在があり、幸福と不幸は表裏一体であるということが見えてきたという。幸運と不運の間の微妙なつながりを超えて、彼らの証言は現代社会やその願望、信念、そしてお金に対する姿勢を物語っている。このプロジェクトを通して浮き彫りになる、夢と現実について、自身に潜む欲望と照らし合わせて楽しんでみては？