08 November 2024

三菱一号館美術館が「不在」をテーマにロートレックとソフィ・カルの展覧会で再開館

08 November 2024

AREA

東京

Share

May Milton

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《メイ・ミルトン》、1895年、リトグラフ/紙、三菱一号館美術館蔵

設備メンテナンスのため2023年4月から長期休館していた東京・丸の内の三菱一号館美術館が11月23日に再開館を果たす。それにあたり、再開館記念展示として「再開館記念『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」が開催される。

本展は、三菱一号館美術館のコレクション、そして展覧会活動の核をなすアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)の作品を改めて展示し、そこにソフィ・カルを招聘し協働することで、新たな視点を取り込んだ展示。ソフィ・カルは長年にわたり、「喪失」や「不在」をテーマに作品を制作する作家だが、一方でロートレックは生涯にわたって人間を凝視し、その心理にまで踏み込んで、「存在」それ自体に迫る作品を描いた作家だ。そんな二人の作家の作品が今回は「不在」をテーマに展示される。

ソフィ・カルは、2020年にコロナ禍で来日が叶わず中止となった協働が4年越しに開催が叶う今回の展示。三菱一号館美術館へ新たに寄贈され、この度世界初公開となるオディロン・ルドンの《グラン・ブーケ(大きな花束)》に着想を得て制作した新作や、代表的なシリーズ《なぜなら》、《あなたには何が見えますか》《監禁されたピカソ》《フランク・ゲーリーへのオマージュ》などを含む約30点の作品を展示する。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックからは、三菱一号館美術館のコレクションから13年ぶりにポスター全32点が一挙公開に加え、刷りの異なる2点の《ロイ・フラー嬢》(1893)をはじめとする主要版画作品も公開される。

タイトル

再開館記念『不在』ートゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル

会期
2024年11月23日(土)~2025年1月26日(日)
時間
10:00〜18:00(入館は閉館30分前まで、祝日を除く金曜日と会期最終週平日、第2水曜日は20時まで)
場所

三菱一号館美術館(東京都千代田区丸の内2-6-2

 

休館日

月曜日、 年末年始(12/31〜1/1)

料金

一般2,300円、大学生1,300円、高校1,000円、小・中学生無料

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《エルドラド、アリスティド・ブリュアン》、1892年、リトグラフ/紙、三菱一号館美術館蔵

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《『彼女たち』 行水の女―たらい》、1896年、リトグラフ/紙、三菱一号館美術館蔵

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《54号室の女船客》、1896年、リトグラフ/紙、三菱一号館美術館蔵

ソフィ・カル氏ポートレート Sophie Calle Photography : Yves Géant

Share

Share

SNS