ドーバー海峡をイギリスと最短距離で結ぶ都市、フランス・カレー。歴史的に英仏の貿易航路として重要な役割を担ってきたカレーの森林地帯は現在、貨物船に紛れてイギリスへの渡航を目指す多くの難民/違法移民の係留地となっている。2014年以降、中東、アフリカからの多くの移住民は、その違法コミュニティーを肥大化された。その場所はいつからかThe Jungleと地元民から呼ばれようになる。そして、人口が増大したThe Jungleは食品店や食堂、理髪店などからなるコミュニティーへと徐々に姿を変容させていく。
2005年から同地域で撮影を行っていたオランダ人写真家、ヘンク・ヴィルスフートは、2015年以降のThe Jungleをニ年間にわたり定点観測的に記録し、2017年に写真集『Ville de Calais(カレーの町)』として上梓した。
本イベントでは、写真家・小原一真をモデレーターに、ヴィルスフートが記録した失われた「町」、そして年間100人規模の難民しか受け入れていない日本社会には、ないものにされているかのように存在の見えない難民の人々について考えていく。
タイトル | 「トークイベント『Ville de Calais – 難民の移動、定住、そして、移送』オランダ人写真家ヘンク・ヴィルスフートが見つめたフランスの町、カレー」 |
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日程 | 2017年6月20日(火) |
会場 | 立命館大学・大阪いばらきキャンパス B棟2F B275/276教室(大阪府) |
時間 | 19:00~21:00 |
料金 | 無料/予約不要 |
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