東京・高円寺の居酒屋「唐変木」で5月1日より小西弘晃による個展「Fragments of Intimacy」が開催される。
小西は、モノクロームのスナップ写真やポートレートを中心とし、現実と異界が曖昧に交差する瞬間を捉える。高円寺は作家のなじみの町。展示会場は昭和49年に創業。再開発の目まぐるしい東京の中でも、未だに古き良き雰囲気が残る高円寺を代表するディープスポットだ。レコードが流れる洞窟のような薄暗い店内で、お酒とアート作品の鑑賞を楽しむことが出来る。
【ステートメント】
私は幼少期、「遠視」と診断され矯正を行なっていた。何を見るのにも目が疲れ、焦点が合わない。一体自分が何を見るべきか分からず、あまりに巨大な時間を前に、ただ不安と恐怖を感じていた。
何を見てどこへ焦点を置くか自由な時代の中で、私達はいつも多くの選択を迫られる。日常ではどうしても遠くへ焦点が合ってしまうし、近くのものはいつもぼやけてしまう。
だからこそ、私は大切な人が見たいと思った。それは「生」と「死」、その間(あわい)と向き合う覚悟でもある。
タイトル | Fragments of Intimacy |
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場所 | 唐変木(東京都杉並区高円寺北3-4-1) |
会期 | 5月1日(木) 〜5月31日(土) |
時間 | 18:00〜24:00 |
休館日 | 日曜日 |
料金 | 無料 |