東京・南青山のGallery 5610で9月30日よりPhotographic Art Asia 2025展が開催される。
10名の写真作家による本展は、一般のグループ展とは異なり、参加作家それぞれの個展が集合するもの。各作家がそれぞれの視点と問題意識をもって、写真というメディアを通して問いかけを試みる。
安齋英明は「砂」の痕跡に、海のゆらぎ、波動の力を表現、伊藤計一は俳句「古池や」から着想を得て、池水の存在や詩性を再構築。荻嶋留美は静かな山の中での自然との心の対話を繊細に描き、春日広隆はアメリカ西部の風景を大判プリントで提示し、自然界の時の流れを描き出す。小嶋三樹は樹木の存在や宇宙のエネルギーをテーマとする創造性の高い作品に挑戦、角田直子は植物が織りなす光や形の美を澄んだ目で見つめて表現する。土居慶司はふと立ち止まった日常の風景から非日常性を見つめた不思議な美しさを放つ作品を展示。Coju Hemmiは静けさの中に潜む気配や、音として顕在化する直前の情感を感じさせるようなランドスケープを描き、Wynn Whiteは被写体のフォルムを見つめ作者の心との関係性に焦点を当てる。台湾から参加するERR-ikは、映画やドラマから42秒間のシーンを抽出し、長時間露光によって記憶と時間の重なりを一枚の抽象写真へと凝縮するシリーズ《42》を出展する。
タイトル | Photographic Art Asia 2025展 |
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場所 | Gallery 5610(東京都港区南青山5-6-10 5610番館) |
会期 | 9月30日(火)〜10月5日(日) |
時間 | 11:00〜18:00 |
休廊日 | 無し |
料金 | 無料 |
URL | https://www.artphotographyasia.com/ |