フォトコンテスト「ZOOMS JAPAN 2026」の受賞者が決定した。グランプリには丹野雄二「身土不二」、準グランプリには濱未亜「日常イズワンダー」が選出された。
受賞作品は2月26日から3月1日までパシフィコ横浜で開催される「CP+2026」にて特別展示されるほか、10月にパリで開催される写真映像機器ショー「Salon de la Photo」でも展示される予定だ。
「ZOOMS JAPAN」は、フランスのフォトコンテスト「LES ZOOMS」との連携のもと、日本の写真家の国際的な活躍を後押しすることを目的に2015年より開催されている。今年は419作品の応募の中から、フランス写真界を代表する編集者・キュレーターらによる厳正な審査を経て受賞作が決定した。
グランプリを受賞した丹野雄二(1990年生、神奈川県横浜市出身)は、写真スタジオ勤務を経て2018年に独立。人物撮影を軸に幅広く活動してきた。
受賞作「身土不二」は、人間と大地が一体であるという仏教的概念をタイトルに掲げ、都市の喧騒から離れた土地で営まれる生活を静謐なトーンで描き出すシリーズ。審査員は本作について、「日常の都市生活の速いテンポから遠く離れた、もうひとつの生き方を垣間見せる」「人間と自然が調和のうちに一体となる様を提示している」と評価。環境と人間の関係性を問い直す瞑想的な写真表現に強く心を打たれたとコメントしている。
準グランプリの濱未亜は東京都在住のセルフポートレイトフォトグラファー。複数のフォトコンテストで入選歴を持つ。
受賞作「日常イズワンダー」は、都市の通りや公園、駅のホームなど公共空間に自らを登場させるセルフポートレートのシリーズ。審査員は、周囲の環境と必ずしも一致しない立ち位置やポーズに漂うユーモア、そして被写体自らが空間を“自分のもの”として再構築していく自立性を評価した。
また、編集者からは「アプロプリエーション(引用/転用)」の観点からも言及があり、若い女性アーティストとして公共空間のコードを揺さぶる実践であることが指摘されている。
受賞作は「CP+2026」(2月26日〜3月1日、パシフィコ横浜)会場内で展示されるほか、2026年10月にフランス・パリで開催される「Salon de la Photo」でも紹介される。受賞者は現地へ招待され、フランス写真界関係者との交流の機会が設けられる予定だ。
