森山大道の写真を辿ることは、日本の戦後写真史を語ることに等しい。日本写真のレジェンドにして、国際的巨匠である写真家・森山大道の初めての評伝『写真があってよかった。森山大道伝』が刊行された。
独自なプリントと徹底的に路上スナップショットにこだわるスタイルで、日本写真を牽引してきた森山大道(1938年生)。世界最高峰のハッセルブラッド国際写真賞を受賞するなど、国際的巨匠となった写真家がいかに誕生し、時には絶望的なスランプと格闘しながら、進化を続けたのか。同時代の写真・文化シーンといかに共振したのか。緻密な調査やインタビューで劇的な生と創造の深淵に迫る。
著者の大竹昭子は1950年、東京都生まれ。ニューヨークに滞在していた1980年より写真と執筆活動を開始。写真関係の著作に『眼の狩人――戦後写真家たちが描いた軌跡』、『ニューヨーク1980』『この写真がすごい』『彼らが写真を手にした切実さを』『迷走写真館へようこそ』。他に須賀敦子関係の三部作、及びそれらを合本し加筆した『須賀敦子の旅路』、小説集『随時見学可』『間取りと妄想』『いつもだれかが見ている』など、著書多数。トークや対談の機会も多く、それを書籍化したシリーズ〈カタリココ文庫〉を個人出版している。
