26 August 2026

生成AI以後、写真とは何か。苅部太郎が新概念「COGNITOGRAPHY」で問う“見ること”の構造

26 August 2026

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苅部太郎個展「COGNITOGRAPHY」

東京・渋谷のHECTAREで美術家/写真家・苅部太郎の個展「COGNITOGRAPHY」が、2026年9月12日から10月11日まで開催される。

現実を記録し、真実を証明するメディアとして機能してきた写真。しかし画像生成AIの登場によって、カメラを介することなく写実的なイメージを生成できる現在、その前提は大きく揺らいでいる。苅部は本展で、新たに「COGNITOGRAPHY(コグニトグラフィー)」という概念を提唱する。

COGNITOGRAPHYが捉えようとするのは、目の前に存在する現実そのものではない。人間や機械が世界をどのように認識し、イメージとして成立させているのかという、通常は見ることのできない構造だ。

新作《Latent Image/潜像》では、マレーヴィチの《黒い正方形》と19世紀以降のフランスを中心とした絵画を画像生成AI上で交差させる。生成されたイメージに現れる格子状の痕跡を、AIが世界を認識する内部構造を映し出す“レントゲン”のようなものとして提示。同時にそれを、人間が視覚を通して世界を知覚し、秩序立てて理解するプロセスとも重ね合わせる。

一方、《写真擬のシンフォニエッタ》が扱うのは、写真と「真実」の関係だ。歴史上、真実として流通してきたフェイク写真を起点として、写真に内在する虚構性と、私たちが何を「本物」と信じるのかという社会的な認識の仕組みを問い直す。ここで生成AIはイメージを作り出す主体ではなく、異なるイメージ同士を接続するための表現手段として用いられる。

写真の誕生が絵画を写実から解放したように、生成AIは写真を「現実を写す」という役割から解放するのか。苅部はAIを「形而上のカメラ」と見立てながら、写真というメディアが迎えつつある新たな転換点と、私たち自身の「見る」という行為を考察する。

9月19日(土)15:00〜からは苅部と速水惟広のトークも開催される。

タイトル

苅部太郎「COGNITOGRAPHY」

場所

HECTARE(東京都渋谷区神山町40-2 1F)

会期

2026年9月12日(土)〜10月11日(日)

時間

13:00〜19:00

休み

月・火曜日

料金

無し

URL

https://www.hectaregallery.com/ 

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