09 October 2026

中野道が「自分の青春にさよならする」。写真展「めいめつ」が代官山で開催

09 October 2026

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meimetsu21

写真家、映像作家、音楽家として活動する中野道の写真展「めいめつ」が、2026年10月9日から22日まで東京・代官山のSISON GALLERyで開催される。自身の時間のなかに現れては消えていった人や風景を見つめながら、「記録」と「記憶」のあいだをたどる展覧会だ。

アメリカ・ノースカロライナ州に生まれ、長野県松本市で育った中野。幼少期を過ごした松本の野山、写真との出会い、身近な人との別れなど、自身の経験や記憶を起点として写真や映像、音楽による表現を続けてきた。中野は「写真は、記録であり、記憶でもある」と語る。シャッターを切った瞬間、そこに存在していた時間は過去へと変わり、写真だけが残される。しかし写真を見返すことで、フレームには写っていない前後の時間や当時の感情までもが立ち上がり、記憶そのものが更新されていくという。

本展で中野がたどるのは、写真に残すことのできたものと、その周縁に存在する「残せなかったもの」だ。かつて共に過ごした人々、すでに戻ることのできない時間、見えているものと見えなくなったもの。それらを写真によって往還しながら、自身が過ごしてきた時間にひとつの区切りをつけようとする。

背景にあるのは、老いや喪失に対する意識の変化だ。自身の白髪、飼っていた犬の死、祖父の葬儀、年齢を重ねた祖母や母の姿。かつて永遠に続くと思っていた時間が失われていくなか、中野は「僕が集めていたのは、自分がもう戻れなくなる時間だった」と記す。展覧会タイトルの「めいめつ」は、消えていくものと、それでもまだ残っている光を見つめようとする眼差しを示している。

中野自身、本展について「自分の青春にさよならするようなもの」と位置づける。過去を保存するためだけではなく、失われていくことを受け入れながら、それでもなお光っている時間を写真にとどめる。その行為を通して、記憶、時間、喪失という中野が継続してきたテーマに向き合う。

中野は上智大学大学院文学研究科修士課程修了後、2015年から写真と映像を中心に制作活動を開始。2020年に写真集『あかつき』、2023年に『Days in Between』を刊行した。現在は東京とニューヨークを拠点に活動し、音楽ではバンドModern Jazz Warのフロントマンも務めている。

タイトル

中野道「めいめつ」

場所

SISON GALLERy(東京都渋谷区猿楽町3-18)

会期

2026年10月9日(金)〜22日(木)

時間

13:00〜18:00(最終日17:00まで)

休み

月・火曜日

料金

無料

URL

https://sison.tokyo/ 

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