東日本大震災が発生した2011年、熊谷聖司がスタートしたふたつの写真プロジェクトのひとつである本作「EACH LITTLE THING」。熊谷の精神、肉体と極めて近いところで製作されたもうひとつのプロジェクト「Spring, 2011」と比較すると、本作の撮影はすべて縦位置で統一し、写真集はデザイナー・高橋健介に数百枚の写真の束をわたしてセレクトと編集を依頼。自分は極力干渉しないという、一見システマチックな製作方法をとっている。しかし熊谷本人は本作のテーマを「わたしの欲望とは何か」と設定し、3.11以降、自問自答しながら取り組み続けている。
本作は、同タイトルの写真集10冊の刊行を念頭に制作を開始。2015年の段階で#06まで刊行されており、本展に合わせて#07、#08を刊行。本展では、新作を過去作品と合わせて展示する。また2018年までに#09、#10の刊行を行い、7年間におよぶ同プロジェクトの締めくくりとして、同ギャラリーでの展示開催が決定している。
なお、会期中の7月8日(土)には、熊谷と写真評論家・タカザワケンジによるクロストークが行われる。
タイトル | 「EACH LITTLE THING」 |
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会期 | 2017年6月28日(水)〜7月30日(日) |
会場 | POETIC SCAPE(東京都) |
時間 | 月火曜:アポイント制 |
休廊日 | 祝日 |
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