フランス人フォトグラファー、フランソワ・アラールの作品集がLIBRARYMANから刊行された。本作にはソール・ライターが亡くなった2年後、作者がイーストヴィレッジにあるライターのアパートメントを訪れ、朽ちた壁や空っぽのクローゼット、わずかに遺された私物などを撮影した写真が収録されている。
ライターの魂をとらえたアラールによるオマージュ的な本書は、ページをめくるうちにライター本人がどこかから出てくるのではないかと思うほどの臨場感を携える。アラールは、ライターが残した作品をインテリアの一部として撮っているが、そこに写りこんだ身体や人々を除いては、美しいほどに何もない空間が続く。徹底的に人間や身体が排除されていることを特徴とするアラールの作品において、こうしたものが写し出されていることこそが最も意外な要素かもしれない。
また本書の日本限定版としてtwelvebooksでプリント付きスペシャルエディションの予約を受付中。日本限定の10種のプリントから1種を選び、額装のあり・なしも指定できる。レギュラーエディションもプレオーダーをするとサイン入り書籍が手に入るので、早めのチェックを。
タイトル | 『SAUL LEITER』 |
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出版社 | |
価格 | 6,800円+tax |
発行年 | 2017年 |
仕様 | ハードカバー/235mm×285mm/64ページ |
URL | https://twelve-books.com/products/saul-leiter-by-francois-halard |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。