夜の街に生きる人々の“物語”を写す、
星玄人「Luminance of Street（街の火）」展

星玄人の写真展「Luminance of Street（街の火）」が大阪・GALLERY ZEROで11月10日（土）から開催される。

子供の頃から夜の街を徘徊し、いつも出会った人や場面からいろいろな物語を想像するのが好きだったという星。20代半ば生涯をかける表現方法を模索していたとき、最初は映画に興味を持つものの、役者が表現して物語を造る映画ではなく、被写体の人物がそのまま主人公になれる写真によりやりがいを感じ、のめり込んでいった。

本展は、星の初期の代表的なモノクロ写真を集め、2007年に出版された写真集『Luminance of Street（街の火）』からの作品と写真集には含まれていない同時期の作品で構成されている。

星の写真はほとんど出会った人たちに許可を得て撮る手法でありながら、スナップショットを思わせるリアルさを持つ。その無造作な雰囲気に星独特の繊細な優しさが相まって、強烈なイメージの中にも人間臭さやコメディテイストが混在し、ノスタルジックなムード漂う独自のドラマを展開している。