砂丘を舞台に数多くの傑作写真を生み出し、日本のみならず世界の写真史上に独自の足跡を残した植田正治。終生、生まれ故郷の山陰にとどまり「写真する」歓びを追求し続けた写真家が生み出したモダニズムあふれる作品は、海外でも Ueda-cho(植田調)と称され、国外も高い評価を受けている。
青年期に写真の魅力に取りつかれ「寝ても覚めても写真のことばかり考え続けていた」という植田は、地元で写真館を営む一方、制約なしに自己の表現を追求するアマチュア精神を貫き続けた。自宅近くの砂浜に家族や身近な人々をあたかもチェスの駒のごとく配して撮影した演出写真はもとより、70歳から取り組んだシリーズ「砂丘モード」に代表されるファッション写真や商業写真にいたるまで脈々と築き上げたその写真世界は、時代も世代も超え多くの支持を得ている。
中国で初めての大規模な回顧展となる本展「Shoji Ueda Retrospective」では、植田の代名詞ともいえる砂丘を舞台にした作品から、再評価の契機となったファッション写真まで、初期から晩年にいたる代表作144 点を展示し、その表現世界に迫る。
タイトル | 「Shoji Ueda Retrospective」 |
---|---|
会期 | 2018年9月23日(日)~11月25日(日) |
会場 | 三影堂撮影芸術中心(中国) |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。