前作『SOL』(2008年)に続く、稲岡亜里子待望の写真集『EAGLE AND RAVEN』が赤々舎より刊行。
本作は、アイスランドで出会った双子の姉妹を7年にわたり夏ごとに撮影したシリーズ。タイトルの「鷲と烏」は姉妹の名前に由来し、彼女たちの9歳から16歳までの時期に当たる。
「私たちは時々おなじ夢を見る」と、あるとき語ったように、不思議な共振を宿すふたりの姿。「もうひとりの私」の存在を、稲岡はときに鏡や水を生かした構成で写し出し、浮かび上がらせる。二人が学ぶバレエのシンプルな衣装と、振り付けられたような身振りも、その存在を抽象化する。
アイスランドの土地や空や海とも響き合いながらほどかれていく、自然の一部としての「私」。双子の姉妹を通して、遍在する生命の在り方とそれが宿る空間を描き出す注目作。
タイトル | 『EAGLE AND RAVEN』 |
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出版社 | 赤々舎 |
出版年 | 2020年2月 |
価格 | 4,400円+tax |
仕様 | 布装(コデックス装)/231mm×170mm/80ページ |
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