パリ13区にあるフランス国立図書館で開催中の展覧会「Paysages français」には、約160人の写真家が、1984~2017年までにとらえた1,000点にもおよぶフランスのランドスケープ写真が集められた。本展の見所のひとつ、1984年から4年間にわたるDATAR(国土整備地域新興庁)からの依頼によって、ロベール・ドアノー、レイモン・ドゥパルドン、ルイス・ボルツら20名の写真家が、フランス全土の風景をそれぞれの視点で切り取った貴重な写真群は特に見逃せない。
さまざまな世代の写真家たちの眼差しを通して、フランスという国のかたち、ランドスケープ写真のあり方を問う野心的な展覧会は、フランス政府が国を挙げて行ってきた写真プロジェクトの大総括ともいえるだろう。
Text: Kyoko Kasuya
タイトル | 「Paysages français」 |
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会期 | 2017年10月24日(火)~2018年2月4日(日) |
場所 | フランス国立図書館 フランソワ・ミッテラン館(フランス) |
URL | http://www.bnf.fr/fr/evenements_et_culture/anx_expositions/f.paysages_francais.html |
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