注⽬写真家に関する記事
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Asako Narahashi
注目作家の作品を毎日配信！第120弾は楢橋朝子
「春は曙」
大学卒業後の1989年、1年間にわたり楢橋は、国内各地へ撮影行を繰り返し、約10回に及ぶ展覧会を開催。そのうち「春は曙」というタイトルで3回個展を行った。およそ30年の時を経て、デビュー作ともいえる本作を1冊の写真集にまとめて出版し、同名の展覧会を開催するために、改めて当時の写真と向き合った楢橋はこう振り返る。「あきらかにここが出発点であったことを再認識した。わたしにもこんな青い春のような時間があったのだと」。本シリーズでは、特定の場所や何かというよりは、断片としての風景や時間が写されている。集められたこれらのイメージは、社会や全体を記録し理解しようとするのではなく、楢橋朝子という個人の眼差しで、全体を創る「部分」を象徴的にとらえ、自分と世界の距離を測っている。
「Ever After」
本シリーズは水面ギリギリの視線から風景をとらえた作品と、同時期に並行して撮られた陸から撮影した作品で構成されている。水の側から水際をとらえた作品はどこか不安定で、普段安定した状態のものとして陸を認識している私たちの視線を覆すようだ。自由に変化する水や水面越しに写る山や建物などのイメージによって、水辺と陸地が共鳴し合いひとつに結びついている。
「春は曙」
大学卒業後の1989年、1年間にわたり楢橋は、国内各地へ撮影行を繰り返し、約10回に及ぶ展覧会を開催。そのうち「春は曙」というタイトルで3回個展を行った。およそ30年の時を経て、デビュー作ともいえる本作を1冊の写真集にまとめて出版し、同名の展覧会を開催するために、改めて当時の写真と向き合った楢橋はこう振り返る。「あきらかにここが出発点であったことを再認識した。わたしにもこんな青い春のような時間があったのだと」。本シリーズでは、特定の場所や何かというよりは、断片としての風景や時間が写されている。集められたこれらのイメージは、社会や全体を記録し理解しようとするのではなく、楢橋朝子という個人の眼差しで、全体を創る「部分」を象徴的にとらえ、自分と世界の距離を測っている。
「Ever After」
本シリーズは水面ギリギリの視線から風景をとらえた作品と、同時期に並行して撮られた陸から撮影した作品で構成されている。水の側から水際をとらえた作品はどこか不安定で、普段安定した状態のものとして陸を認識している私たちの視線を覆すようだ。自由に変化する水や水面越しに写る山や建物などのイメージによって、水辺と陸地が共鳴し合いひとつに結びついている。
